キャッチコピーとは、その商品やサービスを一言でアピールする言葉です。
簡単そうに思えますが、いざ書いてみようとすると意外と難しいことに気が付いたりします。
今回は、そのキャッチコピーの作り方をどのように考えていけばいいのか?
基本の作り方から、より魅力的なキャッチコピーにするポイントなどをわかりやすく紹介します。
キャッチコピーとは?
長い文章や言葉、画像などを使って説明すれば、紹介したい商品やサービスの魅力を、思う存分伝えることはできますが、そもそもその説明を、消費者が必ず見てくれるとは限りません。
そこで重要となってくるのが、一言で商品やサービスの魅力を伝え、消費者に興味を持ってもらうきっかけになる「キャッチコピー」です。
キャッチコピーとは、人の注目を掴む(キャッチする)宣伝文句(コピー)」のことです。
キャッチコピーが魅力的で、面白かったりすると、「えっ、どんな商品(サービス)なの?」と気になってしまい、見てみたいという興味がわいてきます。
このように、キャッチコピーとは、商品やサービスに興味を持ってもらう、魔法の言葉のようなものです。
キャッチコピーの基本的な作り方
まずは、キャッチコピーの基本的な作り方をご紹介します。
ターゲット設定の考え方
キャッチコピーを考える際にやってしまいがちなのが、「幅広い人に刺さるコピーにしてしまうこと」です。
ですが、キャッチコピーの基本となるのは、“誰に向けた商品(サービス)なのか?”というターゲットの設定です。
キャッチコピーはシンプルで短いからこそ、”ココ!”という層=ターゲットに刺ささることで、初めて効果がでるものです。
ターゲットを幅広く設定してしまうと、必然的に当たり障りのないフレーズを使うようになってしまいます。結果、誰にも全く響かない(興味がもてない)コピーになってしまいます。
※ASPなど紹介欄に書いてあるターゲット「10代〜50代の〇〇〇に悩む女性」というのは、「マーケット=市場」だと覚えてください。
ターゲットは上記の中でも、特に必要としている”年齢層””男性or女性””悩みor解決策”です。
①ターゲットを明確にする
ターゲットを明確にするには、紹介する商品やサービスの
・年齢層
・性別
・何に困っている人なのか?どんなことを求めているのか?
を、まずは洗い出していくことから始めます。
料理教室のキャッチコピーを考える場合
年齢層
→料理をする機会が特に多そうな20代〜40代
性別
→女性
→主婦(夫)
何に困っている?何を求めている?
→なんとなく料理しているけど、正しい方法なのか迷うことがある
→いろはを知って、もっと料理上手になりたい
②商品やサービスの強みを洗い出す
商品やサービスの強みを洗い出し、箇条書きにしていきます。
うまく強みを洗い出せない場合、以下のいずれかの方法を試してみてください。
QPC分析をしてみる
QPC分析とは
品質(Quality)→こだわり、人気、権威、伝統 など
価格(Price)→お得感、納得感、事情(B級品など) など
利便性(Convenience)→手軽さ、早さ、専門性、品揃え など
の頭文字をとった言葉です。
キャッチコピーを作る際によく使われる分析方法で、これら3つの項目にそって強みを書き出すことで商品(サービス)の強みを簡単に洗い出すことができます。
例に当てはめてみると…
品質(Quality)
→(権威)15年のベテラン講師の教室
→(人気)毎レッスン満員御礼
価格(Price)
→(お得感)初回は無料。2回目以降も1回1,000円
利便性(Convenience)
→(品揃え)1回のレッスンで5品をマスターできる
→(手軽さ)オンライン教室なのでどこにいても参加できる
身近な人にレビューしてもらう
家族や友人・知人など、紹介する商品(サービス)を知っている身近な人に強みを聞いてみるのもおすすめです。
第三者の視点での感想(使用感)を教えてもらうことで、自分では気づかなかった強みや特徴を知ることができます。
すでに販売実績がある場合、お客様からのレビューを参考にしてみるのもOKです。
③①と②を組み合わせてキャッチコピーにする
それぞれ洗い出した①ターゲットと②強みを組み合わせてキャッチコピーにしていきます。
①主婦(夫)&もっと料理上手になりたい×②ベテラン講師
もっと家族が喜ぶご飯を作りたい方へ
①20代〜40代×②オンライン教室
仕事や家事の合間に参加OK!オンライン料理教室
①女性×②初回無料
参加者の8割が女性♪初回は誰でも無料
魅力的なキャッチコピーを作るテクニック
基本の作り方がわかったところで、魅力的なキャッチコピーを作るテクニックを紹介します。
①短く簡潔にする
キャッチコピーは「短く、覚えやすいフレーズ」であることが重要なポイントです。
魅力を伝えたくて沢山の内容を詰め込もうとしまいがちですが、長いフレーズ(言葉)では逆に印象に残りません。
文字数の目安としては20文字以内、長くても40文字以内に収まるようにしましょう。
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→要素を盛り込みすぎてキャッチコピーとしては印象に残りづらい
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→「簡単」という強みだけに絞って作成
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→「低価格」という強みだけに絞って作成
②数字を活用する
実績や経歴など、数字でアピールできるものがある場合は、数字を積極的に取り入れていきましょう。
数字を使うことで、商品やサービスに具体的なイメージが湧きやすく、キャッチコピーに納得感や説得力が出てきます。
長年、多くのお客様にご愛用いただいています
→「どのくらいの期間」「どれだけのお客様に」愛用されているのかはっきりイメージできない
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→具体的な数字を使うことで説得感や信頼感が生まれる
③ターゲットに合ったワードを使う
キャッチコピーに使う言葉は、基本の作り方で洗い出したターゲットに合った言葉を使うようにします。
例えば、とある業界の人がターゲットなのであれば、その業界の専門用語を使うのもOKです。
「この言葉が刺さるあなたへ向けた商品(サービス)です」という一種のターゲティングにもなります。
逆に、業界のことを知らない人に向けたサービスであれば専門用語は使わず、誰でもわかる言葉で書くようにします。
簡単に作れるホームページ作成ツールのキャッチコピーを作るとしたら
・ターゲットが同業界やITに詳しい人の場合
→ノーコードで作れるホームページ作成SaaS
・ターゲットが業界や専門用語を知らない人の場合
→誰でもカンタンにできるホームページ作成サービス
④意外性を出す
キャッチコピーの中でも特に目を引くことができるのが、常識から外れた意外性を感じられたときです。
人は何かを見るとき、ある程度先入観を持って物事を見てしまうものです。
その先入観を良い意味で裏切るようなキャッチコピーであれば、興味を持ってもらえることに加え、競合他社との差別化にも繋がってきます。
・通わないヨガ教室
・5回通えば全身脱毛完了
・その油汚れ、〇〇洗剤なら擦らずピカピカ
⑤検索キーワード(SEO効果)を意識する
Webサイトのキャッチコピーは、検索キーワードを意識して盛り込むことが重要です。
特に、見出しやタイトル、サイト説明文にキャッチコピーを使う場合は、検索エンジンにも見つけられやすくなるため、積極的に検索されやすいキーワードを使っていくようにしましょう。
ホームページ作成ツールのサイトの場合…
「作り方」「制作」「費用」「無料」「自分で」などのワードが関連キーワードとして挙げられます。
↓
・無料から始める!自分でホームページ制作
など、関連するキーワードを盛り込むようにすると良いです!
⑥強調ワードを使う
短いことが基本のキャッチフレーズですが、ポジティブ要素をより強い言い方に変えることも効果的です。
例えば、「超」や「激」など強調する言葉をつけたり、「今だけ」などの限定表現を取り入れたりすることです。
・今だけ超特価
・赤字覚悟の超値下げ
・先着3組限定!
⑦擬音語や擬態語を使う
「スベスベ」「スッキリ」など、感情や現象が言葉になったものが擬音語や擬声語です(オノマトペとも呼ばれます)。
感情や感触は言葉では説明しづらいですが、擬音語や擬態語を使うことで消費者に対しては、使ったイメージを感覚的に伝えることができます。
・スベスベお肌を目指すなら〇〇化粧水
・旨味がギュッ!と詰まった産地直送冷凍カニ
まとめ
キャッチコピーは、短くてシンプルが基本ということで、使う言葉に迷うことも多いと思います。
まずは基本の作り方をしっかり覚えてから、興味をそそるキャッチコピーの作り方に挑戦してみてください♪
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